やっぱり「給付付き税額控除」に期待できない

 国会で議論されている「給付付き税額控除」は「消費税の負担を軽減する」という目的のはずなのに、勤労収入の無い私のような人は対象外になりそうである。さらに、勤労収入は少ないが金融所得が多い人が給付の対象になるようなら、全く以ておかしな制度である。ちょっと気になったので、ChatGPTとチャットしていたのだが、最後だけ引用しておく。

消費税の負担を軽くするためという場合は、どちらが妥当だと思いますか?

消費税の負担を軽くするため」という目的を重視するなら、政策目的との整合性では低所得者支援型の方が妥当と考えやすいです。

理由は、消費税の負担感(逆進性)は、基本的には「働いているかどうか」ではなく、所得や生活水準に対して消費税負担が重いかどうかで決まるからです。

例えば、

  • 低所得の年金生活者
  • 低所得で働いていない人
  • 低所得の非正規労働者

はいずれも、生活費に占める消費税負担の割合が高くなりやすいという点では共通しています。

一方、就労促進型の場合は、目的が少し違います。

  • 「働く人の所得を増やす」
  • 「就労を促す」
  • 「働いた分だけ手取りを増やす」

という政策には向いていますが、消費税対策として見ると、

働いている低所得者だけを助け、働いていない低所得者は助けない

という形になる可能性があります。

例えば、同じ年間所得100万円の人でも、

  • Aさん:パート収入100万円
  • Bさん:年金収入100万円
  • Cさん:無収入(貯蓄を取り崩して生活)

という場合、消費税負担の重さという観点では大きな違いはありません。しかし就労促進型ではAさんだけが対象になりやすくなります。

ただし、政策判断としては別の考え方もあります。消費税の逆進性対策を考える際に、

「低所得者への支援」+「働く人の手取り増加」

を同時に狙うため、就労促進型を採用するという考え方もあります。海外の一部制度はこの方向です。

まとめると、

目的向いている制度
消費税の負担軽減低所得者支援型
働く低所得者の所得向上就労促進型
就労意欲の向上就労促進型
年金生活者や無職者も含めた公平な支援低所得者支援型

したがって、「消費税の負担を軽くするための給付付き税額控除」という説明をするなら、低所得者支援型の方が目的に素直に対応していると言えます。

ただ、日本で議論される場合には、「消費税対策」と「働く人の支援」を一つの制度で両立させようとして、制度目的が混ざる可能性があります。そこが設計上の難しいところです。

なるほど。ありがとう。

どういたしまして。

今回の論点は、まさに給付付き税額控除を考える際の核心部分だと思います。整理すると、

  • 消費税の逆進性対策が主目的
    → 「所得が低い人ほど消費税負担が重く感じられる」という問題への対応なので、低所得者支援型が自然
  • 働く人の所得補助・就労促進が主目的
    → 「働くことで得られる所得を増やす」ため、就労促進型が自然

という違いがあります。

日本では「消費税負担を軽くする」という説明と「働く人を支援する」という説明が同時に語られることがあるため、どちらを重視する制度なのかで、年金生活者や無職の低所得者の扱いが大きく変わります。

また、ご指摘されたように、就労促進型では「少額の勤労所得がある資産家をどう扱うか」という問題が出やすく、逆に低所得者支援型では「所得をどう正確に把握するか」が課題になります。どちらにも実務上の難しさがあります。

制度を見る際には、単に「給付付き税額控除」という名前を見るよりも、

  1. 何を目的にしているのか(消費税対策なのか、就労促進なのか)
  2. 何を所得として判定するのか(給与だけか、年金・金融所得も含むか)
  3. 個人単位か世帯単位か

を見ると、対象者の範囲がかなり見えてきます。

今回のように「繰上受給の年金生活者」や「金融所得が多い人」といった具体例で考えるのは、制度の違いを理解するうえでとても有効な見方です。

日記
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