#ChatGPT に質問「Copilotが最初から付いていることは抱き合わせ販売にならないのですか?」

に質問してみた。

Windows にブラウザIEが付いていることは抱き合わせ販売だと問題になったことがあったと思います。Copilotが最初から付いていることは抱き合わせ販売にならないのですか?

とても鋭い質問です。Internet Explorer(IE)の「抱き合わせ販売(tying)」問題と、現在のCopilotのWindowsへの統合を比較することには一定の妥当性があります。しかし、法的・実務的にはいくつかの重要な違いがあります。


🔍 Internet Explorerの抱き合わせ問題とは?

1990年代末、米MicrosoftがWindowsにInternet Explorer(IE)をあらかじめ組み込んでいたことが、米司法省(DoJ)といくつかの州によって「反トラスト法(独占禁止法)違反」として訴えられました。

  • 問題の本質:Windows OSの市場支配力を利用して、IEを他のブラウザより優位にし、競合(Netscapeなど)を排除しようとした。
  • 結果:Microsoftは一定の制限を受け、EUでも別件として「ブラウザ選択画面」の導入を命じられたことがありました。

🧠 CopilotとIEの違い(なぜCopilotは問題になりにくいのか?)

観点Internet ExplorerCopilot
時代背景ブラウザ市場がまだ競争中AIアシスタントは新しい市場
競合の排除性他のブラウザの市場進出が妨げられたCopilotは他のAIを直接排除していない(現時点)
ユーザー選択の自由IEを削除できなかった・選べなかったCopilotは無効化可能、Bing/Edgeに依存しているが外せる機能もある
法的対応の有無米EUで訴訟・制裁現在は大きな法的問題なし(ただしEU等が注視中)

📌 現時点でCopilotが抱き合わせ販売に「ならない」主な理由

  1. 市場の支配力の濫用が証明されていない
    IEの件では「OS市場での支配力」を利用して「ブラウザ市場」を支配しようとした構図がありました。Copilotは「AIアシスタント市場」がまだ形成途中のため、支配力を行使しているとは言いにくいです。
  2. 選択肢を完全に排除していない
    ユーザーはChatGPT、Gemini、Claudeなど他のAIを別途使うことができます。Copilotの強制使用ではなく、Edgeとセットで機能するが完全依存ではない。
  3. 競合の提供が可能な環境
    Windows上で他のAIアシスタントもインストール・利用可能です(たとえばブラウザ経由、あるいはサードパーティアプリなど)。

⚖️ ただし「問題になり得る」要素もある

  • **EUデジタル市場法(DMA)**などでは、Microsoftのような「ゲートキーパー企業」が自社サービスを優先的に扱うことに厳しい制限を課すようになっています。
  • 今後、CopilotがWindowsに深く統合されすぎたり、Edge/BingなどMicrosoftサービスとの連携を強制するような設計になった場合、再び独占禁止法的な問題が浮上する可能性はあります。

🧾 結論

現時点では、CopilotのWindowsバンドルは厳密な意味での抱き合わせ販売(違法な tying)とは評価されていません。しかし、EUなどの規制当局がMicrosoftの動向を注視しており、今後の展開次第では問題視される可能性もあります。

もしCopilotがさらに排他的・強制的になれば、再び法的議論の対象になる可能性は十分あります。


ご希望があれば、現在のEUや米国の動きなどもさらに詳しく掘り下げられます。

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