消費税を負担するのは消費者だが納税するのは事業者で、消費税はいわゆる間接税であるが、間接税は事業者が消費税分を価格転嫁することによって成り立つ。その転嫁の在り方を課税事業者と免税事業者とで比較した図がある。
○ 消費税が課税されると事業者はA+Bの値上げを行い、納税者としてAの納税を行う。
(Bは仕入価格が高くなるという形で負担済)○ 免税事業者はAの納税を行う必要はないが、仕入価格が高くなるという形でBを負担しているので、その分の値上げを行う必要がある。
消費税の中小・小規模事業者向けの特例に関する資料
(免税事業者がBを超えてAの全部または一部に相当する転嫁を行う場合にのみ、いわゆる「益税」の問題が生ずることとなる。)
免税事業者が上の図のBだけを請求していた場合、消費税が無くなればBの負担がなくなり、その分の価格転嫁も必要なくなり、利益は変わらないことになる。消費税が無くなることで収入は減るが支出も減るので問題ないことになる。Aも請求していた場合は異なる。
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